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北海道ツーリング 2018 ⑥9/19 おこっぺ〜稚内みどり湯

9/19 水 おこっぺ~稚内みどり湯

 
朝は5時に目覚めたがまだ早い。

昨日、明日5時に出るので、と言っていた方は予定通り出て行った。

 

私はまた寝して6時半に起きた。

道の駅おこっぺは公園のように広々としていて気持ちいい。

キャンプ場の炊事場のような設備があり、キャンプ道具をもっている人にとっては非常に助かる。

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 朝ごはんは昨日ニコットでシャンプーと一緒に買ったカップ麺横浜家系。何故か横浜の名に惹かれて買ってしまった。イワタニのカセットボンベが使えるバーナーでお湯を沸かして作った。

 
最後に洗濯機をカメラに残し、万一に備えて小さなジップ袋に4カップ分のアタックを入れて、残りは洗濯機の横に置いておいた。

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まず、出発後、トラブル発生。

ドライブレコーダーの残容量を見たら2時間程度だった。日付も変わったので新しいのに変えようと②を入れたらエラー音が鳴る。

何度やってもダメそうなので③を入れた。

128GBのマイクロSDカードがエラーで使えなくなっていた。

マイクロSDカードは128GBのものをドライブレコーダー用に8個、アクションカム用に3個、デジカメ用に64GBを2個持って行った。

 

途中、どこかの道の駅でゴミを捨てようと思っていたが、結局どこにもよらず、ライダーハウスまで持ってきてしまい、稚内のみどり湯で捨てた。

 
宗谷岬までの観光スポットはエサヌカ線だけと思っていたが、名前だけは聞いたことがある、クッチャロ湖の看板があったので寄ってみた。何もない。ラムサール条約とか買いてある看板があったが、クッチャロ湖の標識もなく撮影ポイントも無かったので早々にあとにした。

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 クッチャロ湖よりこちらの小さな祠方が印象に残った。

北海道には寺社仏閣が少ない。

私はいつも旅行に行くと時には、神社用と寺用の朱印帳を持っていくのだが、昨年、全国一の宮ご朱印帳を持ってきて札幌の北海道神宮ご朱印を頂いたので、今回の旅ではご朱印帳は持ってこなかった。

あとで帯広を走っていたら結構寺があると思ったことはあったが、北海道は圧倒的に寺社仏閣が少ない。神社も小さな祠があるだけのものが多い。クッチャロ湖湖畔神社も小さな祠だけの神社だった。

 
さらに進む。エサヌカ線はどこだっけ?

もう過ぎてしまったか?浜頓別?なんか聞いたことがあるな。

バイクを止めて調べた。猿払村か。

猿払村というと憲法を勉強した人なら絶対知っている猿払事件の猿払村だ。

エサヌカ線の入口は、昔はなかったらしいが、いつからか看板が設置された。昨年も看板を頼りに入れた。

 

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今年もあった。2か所ある。「この先200m」と「ここから」だ。2個目の看板を通り過ぎてしまい、引き返してエサヌカ線に入る。

昨日、おこっぺのライダーハウスでエサヌカ線と言っていたのを聞いて、やべ、エヌサカと間違えて覚えていたのだった。

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まず2キロくらい走り、丁字路に突き当たり、左に曲がったら国道に戻ってしまった。

ん?こんな短かったっけ?

バイクを止めてスマホで調べる。便利なものだ。直線8キロ・・・

 
やはりあそこは右に曲がるべきだったのだ。

 

また引き返してエサヌカ再突入。

ちなみにどちらからも200mとここの2か所の看板はあるが、私が途中で出てきた道には何の看板も無かった。

気を取り直して今度は右折。そう、この景色。いかにも北海道らしい。

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CMでも使われそうなだだっぴろい景色。

ドライブレコーダーとアクションカムの両方で撮影した。

 北海道ではライダー同士すれ違う時はお互いに手を振って挨拶する。

粋な慣習だ。ただ、このすれ違うライダー同士が手を振る慣習は、本州ではほとんどない。時折、埼玉の秩父あたりで手を振ってくる人はいるがあまりない。

私の記憶の限りでは、熊本の阿蘇あたりでも手を振って挨拶をする人が多かったと思う。


ネットでは直線8キロと言われていたが、実際測ったら始めのも入れて18キロくらいあったと思う。

 
ここを目指すライダーも多く、実際多くのライダーとすれ違った。

中には止まってバイクを倒している人もいた。さすがにこちらも止めて、大丈夫ですか?と声をかけたが、大丈夫そうだったのでそのまま通り過ぎた。  

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走っていて止まって立ちゴケする状況ってどんな場合だろうか。止まって様子を見たほうがよかったのでは、などと考えながら走り去った。

 

やはりエサヌカ線は素晴らしい。

でも開陽台の星空とどっちがいいと聞かれたら開陽台と答える。それくらい開陽台は素晴らしかった。開陽台と並び称される多和平にも行ってみたい。

 

利尻から戻るのが22日だが、根室のサンマ祭りが22日と23日。

頑張って23日のサンマ祭りに行ければ、23日は多和平でテントを張れる。行ってみるか。

 
宗谷岬に到着。隣に出光のスタンドがあり、386キロ走っていたので給油した。

ここは最北端給油証明書が貰えるスタンドだ。

 

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宗谷岬には観光バスが何台か止まっていて最北端の碑のところでは記念撮影の行列ができていた。もちろん私も自撮りした。f:id:duketogo13:20181005233159j:plain

今回の旅では星空撮影のために三脚を買って持参したのだが、三脚を使用しての自撮りはまだしたことがない。

 

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実は開陽台でテント前で試し撮りはしてみたものの、いざ観光スポットで三脚をセットして1人で撮るのは少し恥ずかしい。

だったら撮って下さいと頼んだ方がいい気もする。そんな三脚自撮りをしている人を見かけた。おそらくは40歳以上のおばさんだったが、まだ私にはできない芸当だ。

 
宗谷岬周辺はなんでも「日本最北端」をうたうものが多い。最北端自販機、最北端土産屋、最北端食堂・・・

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その中で私は最北端食堂を選んだ。

ラーメン屋だ。値段も安くない。カツ丼と迷ってホタテラーメンを注文した。

ホタテの出汁を期待したが、塩味と買いてある通り、ホタテが一つのっている塩ラーメンだった。

止別駅のラーメンでも書いたが、観光地のラーメンに高望みをしてはいけない。

まずいわけではないが、美味しくて印象に残るというものはそうそう多くない。

観光とはそういうものだ。金額計算していたらお土産なんかとても買えたもんじゃない。

 

ラーメンを食べた後で、おこっぺでは目的地はライダーハウスみどり湯と決めていたが、稚内には有名なライダーハウス漁師の店があったことに気づいた。

 
13時前に稚内に入った。

 

確か16時台にもフェリーがあったはずなので、今日中に利尻入りすることも可能だったが、天気予報から明日より明後日の方が良いと判断し、今夜は稚内ライダーハウスに泊まり、明日朝一のフェリーで利尻に行くことにした。

 

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 フェリー乗場のインフォメーションで聞いたところ、朝一便は7時15分発。車を積むなら1時間くらい前の6時くらいに来ると良いとのこと。建物は5時から開いているらしい。

 
さて、ライダーハウスはどちらにするか。

フェリー乗り場に近い3キロのみどり湯とノシャップ岬に近くフェリー乗り場まて5キロの漁師の店。漁師の店はうに丼が食べられ、夜宴会があるらしく、明日朝が早い私はみどり湯を選んだ。

 

みどり湯に着いたのが13時半頃。

誰もいない。とりあえず宿帳に記入したあとノシャップ岬に行ってみる。

宿帳には昨日も5人くらい泊まっていたようだ。昨年のこのシーズンはもっと空いていたと思ったが、意外と人が多い。

 

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※これは昨年、うに丼を食べたときに撮った漁師の店。

漁師の店には車とバイクが何台か止まっている。昨年は泊まらずにウニ丼を1700円払って食べた場所だ。泊まればウニ丼と朝飯がついて2500円らしい。

 
ノシャップ岬で大型の三輪で前が二輪のものを見かけた。トラウトというのか。日本のメーカーではこんなの出していないだろう。

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 ノシャップ岬からは利尻山が見えた。

深田久弥は、「山が島なのか島が山なのか」と言ったと言われているが、なるほど

あれは島というよりは山というべきだろう。山が島なのだ。

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ノシャップ岬からみどり湯に戻るとおばちゃんがいたので手続きをした。

素泊り1000円で銭湯にも入るか聞かれ、銭湯代440円を入れて1440円支払う。空いている好きなところ使っていいよ。

 まだ、14時半過ぎ誰もいない。1番乗りでコンセントを確保。二段ベッドや平ベッドなど30人くらいは寝れるだろうか。

 

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ざっと見渡したところ、コンセントがあるのは1か所のみだった。

後で聞いたのだが、もう1か所コンセントがあるようだった。

3時からオープンの銭湯に開店前から座り込んで待っているおばあちゃんがいた。

 
そうこうしていると学生風3人組みが到着した。なんか見覚えがあると思っていたが、向こうもそう思っていたようで、昨日おこっぺで一緒だった三人組だった。

 
このライダーハウスのルールは

20時半までに銭湯に入ること。

21時に集合写真を撮るので1Fロビーに集合すること。

 

街中にあるので、セイコーマートは歩いてすぐの場所にあり、食事する場所もすき家など歩いて数分のところにある。

 


初日が夜通し激走、2日目が国設知床野営場で500円、3日目が開陽台キャンプ場で無料、4日目が道の駅おこっぺのルゴーサエクスプレス号で無料、そして5日目の今日がライダーハウス みどり湯で1000円。

まだ5泊で1500円しか宿代がかかっていないから、ご褒美にと北海道入りして初めて

アルコールを飲んだ。

焼肉屋で羊と鹿のジンギスカンを食べてビールを1杯飲んだ。

 
戻って銭湯に入る。

地元の人たちが次々と車で乗りつけ、駐車場は車で一杯になった。銭湯はおこっぺの銭湯でもそうだったが、昔ながらの番台タイプで、ロッカーではなくプラスチックの脱衣カゴを使用する方式で、貴重品ロッカーのようなものはなかったと思う。

 

脱衣所にはテレビがあり、久々にテレビを見た。休場明けの稀勢の里はどうなっただろうか。

懐かしのスーパーファミコンがあり、自由にプレイできるようだった。あまりゲームに詳しくないが、多分、マリオカートだったと思う。30代くらいの人が懐かしがって遊んでいた。

 
風呂はシンプルな浴槽2つ。片方しか入っていないが、おそらく温度違いだと思われる。

洗い場の蛇口は上から押すと出てくるタイプで熱い湯とぬるい水の2個の蛇口があったついていた。壁にはシャワーがついていたが、これが熱い。地元の人も熱いなと言っていたから、今日が特別に熱かったのだろう。

 

湯船に入って壁を見ると、銭湯のイベントカレンダーやポイントカードの、説明が掲示してあった。今の時代でも繁盛している銭湯はやはり努力をしているのだ。

くじ引き抽選のお知らせも掲示してあったが、1等が2000円、現金だったか2000円分かは忘れたが、景品に駄菓子とかドリンク20円引きがあったのはいいなぁと思った。

 
ライダーハウスに戻って荷物を整理していると何度か電話がかかってきておばちゃんが対応していた。もう18時を過ぎて真っ暗だったが、これからくるライダーもいるようだ。

 
21時から1Fロビーの明かりが消され、ミラーボールが点灯され、おばちゃんの説明があった。酔っ払って暴力沙汰になったことがあること、外の物置に野糞をした人がいたこと、酔っ払ってゲロをぶちまいた人など、過去のライダーのマナーの悪さを聞いた。

 


こういったマナーの悪さと管理人の高齢化で稚内に7件あったライダーハウスも3件に減ったらしい。

最後に松山千春の大空と大地の中でのカラオケがかかり、全員で肩を組んで歌った。

聞いたことのある曲だったが、歌えるほど知らない曲だったので思い切りは歌えなかった。

 
その後、マイクが渡され、順番に自己紹介をした。途中で女性1人と2人組が加わり、おそらく総勢15人になったと思う。

 

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 自転車組が2人いたが、自転車の人はつくづくすごいなぁと思う。

稚内の近くは風力発電が行われるくらい風が強く、自転車だとキツイと言っていた。

ただ、追い抜くときに親指を立てて挨拶をするとすごく嬉しいそうなので、これからは私もやろうと思う。

 
大学院生が6人、定年後の方々も何人かいた。女性は電車旅らしい。

大五郎のような焼酎を宿で用意し、好きに飲んでよいとのことであった。セイコーマートでつまみを差し入れてくれる人もいて、それぞれの体験談などを興味深く聞いた。

 

21時から始まり、消灯は23時。酒は飲まなかったがあっという間に消灯の時間になった。 


充電用のコンセントは2人から使わせてくれと言われて使ってもらったが、他の人は大丈夫だったのだろうか。


ベッドには座布団を半分に折った枕と毛布が1枚置いてあるだけてあった。これで寒くないかと思ったが、なんとか寒くは感じなかった。おこっぺや開陽台より暖かかった。